内視鏡のフィードバックで腺腫発見率が5.2ポイント上がった
37本を取り上げました。論文26本、プレスリリース11本です。この週は、比較試験の形で効果を測った研究が目立ちました。
RCTで、発見率が上がった
デンマークの3大学病院で、内視鏡医にAIで質のフィードバックを返す効果を段階的クラスター無作為化比較試験で検証した研究が出ました。腺腫発見率は43.4%から48.6%(オッズ比1.24、p=0.032)、腺癌発見率は6.5%から8.9%(p=0.027)に上がっています。腺腫の個数自体には有意差がありません。AIが読影を代わるのではなく、医師の手技に数字を返す形です。
読影の待ち時間と、患者側の準備
胸部X線で、AIの優先順位付けと自動レポート生成を入れたクロスオーバー試験では、レポート作成時間の中央値が2分から0.53分、総ターンアラウンドタイムが876分から82分になりました(いずれもP<0.001)。単施設で診断精度は評価していません。国内では、大腸内視鏡の前処置中に便の状態をAIで判定するアプリの多施設研究が出ています。10施設326人で、Boston Bowel Preparation Scale 6点以上の達成率は99.1%、スタッフの89.6%が負担の軽減を挙げました。対照群のない単群の観察研究です。
制度に合わせたサービスも動き出した
2026年度の診療報酬改定に対応した、外来データ提出加算向けのクラウドサービスが全国展開されました。改定は要件が変わる場面なので、対応をサービスとして売る動きが出てきます。制度の締め切りが導入の理由になる領域です。
2026年度診療報酬改定に対応した外来データ提出加算向けクラウドサービスを全国のクリニック向けに本格展開するという発表。
- レセコン連携やレセプト(UKEファイル)の取り込みにより外来様式1(FF1)の作成を支援するクラウドサービスで、現役の開業医が自院運用をもとに開発した
- 充実管理加算や2026年度版の外来データ提出加算など5種のモードに対応し、料金は月額4,980円(税抜)、契約月は無料とした
- 電子カルテやレセコンを置き換えるものではなく、既存の運用に乗せて提出業務のみをクラウド化する位置づけとしている
出典:メディトク株式会社 / 【2026年度改定対応】現役開業医が開発、外来データ提出の作成負担を軽減するクラウドサービスを本格展開
サトシ 月4,980円は現実的な価格設定だと思います。加算の種類が増えるほどこうしたサービスの需要は増えそうです。