2026年10月9日(金)のおすすめトピック

4本(論文3・ニュース1)

電子カルテの構造化データから心アミロイドーシスのリスク患者を拾う機械学習モデルAmylo-Detectを、2施設で開発・検証したという論文。

  • ウィーン総合病院で骨シンチを受けた連続11,616人を後ろ向きに解析し、エッセン大学病院の1,521人で外部検証した
  • AUCは開発0.93、内部検証0.91、外部検証0.91で既存スコアを上回った。通常診療で見逃された42人のうち12人を追加で検出した
  • 後ろ向きの開発・検証研究で、前向き評価はこれから。ウェブアプリとして公開されている

出典:PLOS Digit Health / Screening for patients at risk for cardiac amyloidosis via electronic health records: A multicenter machine learning development and validation study.

サトシサトシ
50項目の日常的な検査値だけで回せるのが現実的です。疾患修飾薬につながる入口が広がる話として読みました

急性冠閉塞の検出用に作られたAI心電図モデルが、待機的冠動脈造影前の有意狭窄の予測にも使えるかを前向きに調べたという論文。

  • 待機的冠動脈造影を受けた症状のある外来患者363人で、施行前の12誘導心電図をAIで解析した単施設の前向きコホート研究
  • AUROCは0.79で、中〜高リスク判定は臨床因子で調整後も有意狭窄と関連した(OR 3.12、p<0.001)
  • 有意狭窄は36.1%。再現率80%での適合率は60%にとどまる

出典:PLOS Digit Health / Diagnostic performance of the ECG-SMART AI score for detecting angiographically significant coronary artery disease in patients undergoing elective coronary angiography.

サトシサトシ
急性期用に作ったモデルを外来の検査前確率に転用する発想が面白いです。適合率60%をどう使うかは現場次第ですね

過体重の若年成人を対象に、12週間のデジタル自己調整プログラムの減量効果をランダム化比較試験で検証したという論文。

  • 2群1:1の並行群間RCTで、介入群はデジタルのコミットメントデバイスを12週間使い、0・12・24週で評価した
  • 介入で体重は-1.90kg(P=.002)、腹囲は-2.10cm(P=.01)変化した
  • 利用終了から3か月後も効果が残ったのは腹囲と体型指数のみで、栄養知識や不安は群間差が有意でなかった

出典:Ann Behav Med / Improving weight loss among young adults with excess body weight using a theory-driven digital self-regulation program: a randomized controlled trial.

サトシサトシ
アプリをやめた後に何が残るかまで追っているのが良いところです。体重そのものの持続は示されていない点は覚えておきたいです

山口県周南市が郵便局を使うオンライン診療を医療機関のない大向地区に広げることについて、中国新聞が報じました。

  • 周南市は郵便局を活用したオンライン診療を大向地区で10月13日から始める
  • 2年前に和田地区で始めた事業の第2弾と位置づけられている

出典:47NEWS / 周南市、オンライン診療を拡大 病院がない大向地区で10月13日から 郵便局を活用

サトシサトシ
郵便局を受診の場所にする形が2地区目に広がりました。薬の受け取りをどう組み合わせているのかが気になります