2026年11月4日(水)のおすすめトピック

4本(ニュース3・論文1)

ニュース 医療の質・安全 注目

清水建設がNTTデータと共同開発した、医師や医療機器、病床の稼働を一画面で把握する病院向けシステムについて、読売新聞が報じました。

  • 専門医の動向や医療機器、ベッドの稼働状況を一つの画面で確認する。2020年の九州豪雨で浸水被害を受けた人吉医療センターが26年度中に導入する予定
  • 導入の初期費用は500万円から、利用料は月80万円から。救急車の受け入れが年2500件以上の急性期病院を狙い、30年度までに50件の導入を目指す
  • 受け入れ可能な救急患者を断るケースが減り収益増につながるというのは清水建設側の説明で、導入後の実測値は記事に出ていない

出典:読売新聞 / 救急患者「受け入れ可能なのに断るケース」減少も、清水建設が病院支援の新システム…医師・機器の稼働把握

サトシサトシ
ホワイトボードで共有している病院はまだ多いそうです。月80万円からを救急何件分と見るのか、事務方の計算を聞いてみたいです。

心臓MRIの左室駆出率をAIと臨床医がそれぞれ計測し、全死亡の予測能を比べた英米多施設の後ろ向き研究という論文。

  • 英国Barts Heart Centreと米UPMCで心臓MRIを受けた連続2万7382例を解析した。追跡期間の中央値は5.6年で、3458例(13%)が死亡した
  • C指数はAIが0.669、臨床医が0.637(差0.033、95%CI 0.026-0.041)。年齢と性別で調整すると0.781対0.777で、差は0.004に縮んだ
  • 後ろ向き研究で、著者らは優位の幅を「わずか」と評価した。臨床医の監督下で一次計測に使えるかは前向き研究での検証が必要としている

出典:★Lancet Digit Health / Performance of artificial intelligence versus clinician left-ventricular segmentation of cardiac MRI for mortality prediction: a retrospective, multicentre, prognostic study.

サトシサトシ
調整後の差は0.004でした。循環器の薬を調整する側としては、精度より計測者ごとのばらつきが減るのかどうかが気になります。

糸魚川市と糸魚川総合病院が、まちなか診療所と電子カルテでつなぐ新しい医療連携の構想を示したことについて、上越タイムスが報じました。

  • 1日の地域医療フォーラム(約140人が聴講)で山岸文範病院長が説明した。市内の開業医は高齢化により10年後に現在の半分以下に減ると予測している
  • 連携の中心に「まちなか診療所」を開設し、公民館の機能を充実させたコミュニティセンターでオンライン診療を行う。同病院と電子カルテを直接結ぶ
  • 検査が必要なら同病院へ、高度医療が必要なら中核病院へつなぐ。開設の時期や費用は記事に書かれていない

出典:上越タイムス社 / 糸魚川市と糸魚川総合病院 地域医療フォーラム 新しい医療間連携構想示す まちなか診療所やオンライン診療など

サトシサトシ
薬局もこの連携に入るのかが気になります。電子カルテがつながった先で処方情報をどう受け取るのかは、記事からはまだ読めません。
ニュース その他

筋骨格系のデジタルケアを手がける米Hinge Healthの第3四半期売上高が前年同期比52%増となったことについて、Fierce Healthcareが報じました。

  • 売上高は2億3500万ドルで、前年同期は1億5400万ドル。会社予想の2億2300万〜2億2500万ドルを上回った
  • 顧客数は3270で前年比28%増、粗利益率は87%。2026年通期の売上高見通しを8億7900万〜8億8100万ドルへ引き上げた
  • 片頭痛と消化器のプログラムへ広げている。Perez CEOは、最大の収益源は今も筋骨格領域で、その差は大きいと述べた

出典:Fierce Healthcare / Hinge Health revenue jumps 52% in Q3 as it expands beyond MSK, eyes hardware acquisitions

サトシサトシ
粗利益率87%は医療サービスの数字に見えません。日本の保険診療で同じ形が成り立つ余地はあるのか、考えてしまいます。