2026年10月12日(月)のおすすめトピック

3本(論文1・ニュース2)

穿刺吸引・非婦人科の細胞診報告書を、院内で動かすオープンソースLLMで診断カテゴリに分類し、精度管理の作業を自動化できるか実データで評価した論文。

  • 2024年1月の細胞診報告書472件を、ローカル環境のDeepSeek-R1:32Bで処理し、細胞病理専門医1人の判定を正解として比べた
  • 分類の一致率は98.5%(95%CI 97.0〜99.3%、κ=0.973)で、誤分類は7件。確認にかかった時間は手作業の279分から4.15分に減った
  • 誤分類の多くは記載の曖昧さや施設ごとの解釈の慣習によるもの。単施設・1か月分の報告書での評価で、低確信度の出力は人の確認に回す設計だった

出典:Cytojournal / Automating fine needle aspiration and non-gynecologic quality control using a large language model: A real-world evaluation of diagnostic accuracy and efficiency.

サトシサトシ
院内に置いたモデルで、報告書の集計という地味な作業を片づけた例です。薬局の疑義照会の記録集計も、似た形で回せるかもしれません

韓国でAI医療機器の許認可が増える一方、関連する異常事例の報告が3年以上1件もないことについて、毎日経済が報じました。

  • 国会保健福祉委員会のホ・ジョンシク議員が食品医薬品安全処から受け取った資料による。AI基盤ソフトウェア医療機器の許可・認証・申告は2023年62件、2024年108件、2025年157件
  • 2023年から累積382件に達したが、2023年から2026年6月までAI・デジタル医療機器の異常事例報告は0件。同期間の新技術医療機器全体では27件だった
  • 実際に異常が起きていないのか、報告体系に反映されていないのかは統計からは判別できないと記事は指摘している

出典:매일경제 / 疾病診断と映像判読などを助ける人工知能(AI)医療機器が急速に増えているが、関連異常事例報告は3年以上1件も受け付けられていないことが分かった。 AI技術の医療分野活用が拡大する中で、ソフトウェアエラ..

サトシサトシ
薬の副作用も、報告の仕組みが知られていないと件数はなかなか上がりません。ソフトの誤判定を誰がどこへ届けるのか、決まっていない現場は多そうです

米CMSのヘルステック関係者向けSlackがAI企業とMedicare政策を近づけていたとするKFF Health NewsとCBSの調査について、remioが報じました。

  • Slackの参加者は約1700人に増え、Microsoft、OpenAI、Anthropic、Apple、Googleや投資家が参加した。医師、病院、患者団体の参加はごく少数だったとされる
  • 2月の会合には少なくとも35の業界組織とFDAが参加し、患者向け対話型AIを扱ったが、FDAの公開カレンダーには載らなかったと報じられている
  • CMSは2026年4月にMedicare App Libraryを公開した。CMSはこのSlackが政策諮問の場であるとの見方に反論している

出典:remio / CMSのヘルステックSlack、AI企業にMedicare政策への近道を提供

サトシサトシ
公的なアプリ一覧に載ること自体が信頼の印として働く、という指摘は日本のPHRの認定でも同じことが起きそうです